「調布アイデアソン・ハッカソン オリパラ×?=まち元気情報!」開催報告

 

調布アイデアソン・ハッカソン

2016年11月12日(土)13日(日)電気通信大学新C棟で「調布アイデアソン・ハッカソン オリパラ×?=まち元気情報!」が開催されました。
テーマは「2020年、調布でも開催されるオリンピック・パラリンピック。市民の誰もが「自分が関わった」と思えるまちをつくろう!」。

当日の告知チラシや開催概要

■1日目

・「調布地域情報化推進協議会」について(協議会 会長 三木哲也さん)

ファシリテーターの横山さん、実行委員長の南條さんの挨拶後、当イベントの実行委員会の主なメンバーで構成する「調布地域情報化推進協議会」の発会報告と同協議会の内容について、会長を務める電気通信大学教授の三木先生からご説明をいただきました。

地域情報化の議論の場について説明する、調布地域情報化推進協議会 会長の三木先生

地域情報化の議論の場について説明する、調布地域情報化推進協議会 会長の三木先生

この協議会では、今後、広く市民の方々に参加いただき、地域情報化に関する様々なテーマについて協議し、その内容について必要に応じて、市に協力を求めていきます。

・トークセッション:2020東京へ

国領にあるスイミングクラブ「アクラブ」の社長で、日本水泳連盟オープンウォータースイミング(OWS)委員長を務める金子日出澄さん、スペシャルゲストとしてリオパラリンピックの閉会式で車椅子パフォーマンスを披露したダンサーの神原健太さん、調布市でオリンピック・パラリンピック担当部長を務める小林達哉さんの3名に登壇いただきました。

金子さんからは2004年のアテネから2020年リオまでの会場の印象やOWSの競技や競技開催時の話、神原さんからはリオでの体験や障がい者支援ボランティアの話、小林さんからは東京五輪に向けての行政の取り組みなどについてお話しいただきました。私たち市民の「心持ち」が変わるだけできっと素晴らしい東京五輪になる。そんなイメージが湧くトークセッションになりました。

・アイスブレイキングとブレーンストーミング

キーノート後はアイスブレイキングとブレーンストーミング。

参加者の皆さんがオリンピックを感じ、アイデアが生まれやすくなるように、会場では各種資料の展示のほか、調布市によるオープンデータコーナーが設置され、アイデアが生まれた時にすぐに現実のデータにもアプローチできるようにしました。

その他、オリンピック関連の映像を流したり、床にはオリンピアンのすごさが体験できる、「走り幅跳び」や「砲丸投げ」の記録距離がわかるメジャー付きテープを活用した仕掛けも。さらに金子さんからお借りした、日本代表選手が実際に着用したユニフォームなどを展示し、いろんな発想が生まれるための工夫をしました。


アイスブレイキングでは参加者は3つのグループに分かれ、まずは紙に、「名前」「好きな調布のスポット」「今の気分」そして「2020年に調布で持ちたい気分」を書いて自己紹介。
アイスブレーキング後のブレインストーミングでは「気づきが大切な、失敗してもよい、違いを楽しむ場」で自由にアイデアが生まれるグループでのワークを行いました。
「調布に1000万人の人を呼ぶには?」そして「来た人にもう1回来てもらうには?」について、それぞれの参加者がワクワクしながら、自分事で発想し、様々なアイデアが生まれました。

 

・アイデアスケッチ

ブレインストーミング後は、グループから出たアイデアを今度は各個人で紙に表現するアイデアスケッチ。
紙1枚にアイデアを表現するのにチャレンジ!その後は他の参加者からアイデアに「ポジティブな」コメントをもらい、そのコメントからさらに発想し、書き足したり、直してブラッシュアップしました。最後には参加者全員で投票し、アイデアを絞ります。

 


上位5つのアイデアが選ばれ決戦投票。
最後は参加者の拍手で、3つに絞られました。

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3つのアイデアに対し、参加者は自分がやってみたいと思うアイデアを選び、グループに分かれます。様々な立場の参加者が一つアイデアのもと、それぞれの役割を積極的に引き受ける素晴らしいグループでした!

残ったアイデアは

iKUBOKU(いくぼく)

■チーム名
iKUBOKU(いくぼく)

■アイデア
「育木によるLegacyのリレー ~木を育てる、僕を育てる、僕等は調布に行く~」

 

SUZUKIさんと集う男4人

■チーム名
SUZUKIさんと集う男4人

■アイデア
「映画のまち調布 スクリーン」

 

■チーム名
調布自国耳開発チーム

■アイデア
「みみたこ」

さあ、これから、明日のプレゼンに向けて、形をつくっていきます。

ここで、形にしていくうえでの注意事項として、「いけていないハード12種」について、南條実行委員長から説明

ホワイトボードにかかれたいけてないハード

また審査基準についても説明。

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・グループワーク

 

 

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初日はここで終了!

盛り上がったグループはその後懇親会へ。

 

 

■2日目

2日目、最初は昨晩の続き。

10時から11時までの1時間でプレゼンへの最終準備を行います。

この2日目だけ見に来ていただいた参加者も多くいらっしゃいました。

 

プレゼンテーション

さあ、いよいよプレゼンです。

各チームに与えられた時間は発表3分。
質疑応答3分。

審査員は5名。
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まず、トップバッターはチーム「iKUBOKU(いくぼく)」の「育木によるLegacyのリレー ~木を育てる、僕を育てる、僕等は調布に行く~」から。

自分たちが育てた樹木でオリ・パラで使用する施設を作り、守っていくことをコンセプトにした「iKUBOKU(育木)」。

新国立競技場が木造建築であることをヒントに、競技場の建設および維持していく材料として自分達が植え、育てた木を利活用しようというアイディア。
調布市のある多摩地域は、多種多様な木に囲まれている。競技場の材料には多摩地域の木材を利用。大木でなくとも、庭木、街路樹などの枝や間伐材を合板して利用することも可能である。

また、材料となる木は、自分達で植える。都市の緑地化、家族で木を育てるという世代間のキーワードにもなる。幼少の頃におじいちゃんやおばあちゃんと植えた木が将来、新国立競技場を補修する際の一部になる可能性も!

「緑地化の推進」、「間伐材の利活用」、そして「家族の絆を深める」ことで維持される新国立競技場はまさに「レガシー」となる建造物になるかも?!

プレゼン会場には、紙コップ、割りばし、付箋などを駆使した、新国立競技場の姿もありました。

そして次は、
チーム「SUZUKIさんと集う男4人」の「映画のまち調布 スクリーン」。

調布駅前にスクリーンを設け、オリンピック映像を中継し、プロジェクションマッピングで調布を盛り上げる!
スクリーンには中継の他、映画のエンドロールの様に来調者(調布に来た人)の名前を流し、オリンピックを応援する人が全員参加者になっているというアイデア。

イメージしやすいように、スクリーンが京王新ビルA棟や京王新ビルB棟に設置された調布駅の模型を作成。

スクリーン名は「調布 シネマ ラブ スクリーン」→愛称「CCスクリーン」!

改札と連動したアプリを開発や、スクリーンに流す名前以外の映像についてや、オリンピック終了後も調布に訪れていただけるようなアイデアが盛り込まれていました。

このチームはアイデアを盛り上げるCCの「決めポーズ」?までありました。img0256
最後は、
チーム「調布自国耳開発チーム」の「調布自国耳」。

自分の耳に入った他国語を翻訳してくれる優れもの、「みみたこ」。
「みみたこ」は「耳にタコが出来る」という意味と、メンバーの名字一文字目を組み合わせた名前です。

イヤホン型をしており、母国語以外の言葉をクラウドサーバを経由して瞬時に翻訳してくれるアイデア製品。

経由が想定されるクラウドサーバをダンボールで作り、演劇要素を混ぜたプレゼンでした。

オリンピックが開催されると色んな国の人達が大勢調布にやってくるので、それに合わせて配布できると街と人とがより多くの人とコミュニケーションが取れるのではないかという考えから出来たものでした。

質疑応答では思わぬ発想に笑いも

質疑応答では思わぬ発想に笑いも

審査時間・オリンピックパラリンピックPR

さあ、いよいよ審査です。
審査は会場の2階を使い、議論を重ねて行われました。

順位が決まり、表彰式の準備の間、調布市の東京オリンピック・パラリンピック担当部長の小林さんより、調布市の取り組みについてお話。

結果発表・表彰式

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グランプリ

グランプリは、チーム「SUZUKIさんと集う男4人」の「映画のまち調布 スクリーン」に。
賞状と副賞としてオリンピック公式タオルを進呈。
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準グランプリ

準グランプリは、チーム「iKUBOKU(いくぼく)」の「育木によるLegacyのリレー ~木を育てる、僕を育てる、僕等は調布に行く~」に。
賞状とオリンピック公式フェイスタオルを進呈。
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特別賞

最後の特別賞はチーム「調布自国耳開発チーム」。
賞状とオリンピック公式うちわを。
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最後にそれぞれの審査員の方から総評をいただき、みなさんで集合写真を撮影。

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グランプリをとった、チーム「SUZUKIさんと集う男4人」の決めポーズでもパチリ。 (ぶっつけ本番にも関わらず、なかなかそろってます・・・)

グランプリをとった、チーム「SUZUKIさんと集う男4人」の決めポーズでもパチリ。
(ぶっつけ本番にも関わらず、なかなかそろってます・・・)

今回のこの「調布アイデアソン・ハッカソン」は本当に笑顔の絶えないイベントになりました。

会場を広々と使えたことも、自由な発想につながったのかもしれません。

ご参加いただきましたみなさま、ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。
そしてスタッフのみなさま、大変お疲れ様でした。